ミネラルという言葉よく耳にしますね。
夏になると麦茶のCMと一緒に口ずさむ方も多いはず。
でもそのミネラルってそもそもどういうものなのか。
ここでは、できるだけわかりやすくお話ししていきます。
五大栄養素のひとつ ミネラル
五大栄養素という言葉は聞いたことがあると思います。私たちの体に重要な役割を果たしています。炭水化物、脂質、たんぱく質、ビタミン、ミネラル。これらの五大栄養素は筋肉や血液など体の部分を作ったり、生きていくための必要なエネルギーを生み出したり、身体の調子を整えたりと重要な働きをしています。
その五大栄養素のうちのひとつとしてミネラルは数えられています。
人間の身体は主に4つの元素(酸素、炭素、水素、窒素)でできているのですが、人間の身体にはそれ以外の元素が微量ながら様々な種類が入っています。それらを総称でミネラルと呼んでいます。
ミネラルは大地に眠ってる
ではそのミネラルはどこにあるのか。この大地に眠っているのです。この地球の大地に眠っている鉱物なんです。それが地中からしみだして川に流れ込み、そして海に流れていく。地球上の植物は大地からそのミネラル分をぐんぐん吸い上げて育ちます。
その恵みを私たちは食べ物やお水を通していただいているのです。
この事を改めて考えると、人間は地球の一部なんだ、地球に生かされてるんだと感じます。
必須ミネラルは体内で作られない
そのミネラルの中でも、私たちの体内では作ることができないけれども生命維持に必要不可欠なミネラルを必須ミネラルと呼んでいます。その種類は16種類。
ポイントは作ることができないということ。すなわち自分で体内に取り込まなくてはいけないということです。
ミネラルはどんな働きをするの?
- ミネラルの働きには
- 身体や組織の構成成分となる
- 酵素の構成成分・酵素活動を助ける
- ビタミンの構成成分・ビタミンの活動を助ける
- 体液の浸透圧やphを維持する
- 筋肉や神経の活動の維持、調節
- 酸化還元反応の促進
- 活性酸素の除去や抗がん作用
などがあり、これらを見てもわかる様に、人間はほとんどの生命維持活動においてミネラルを必要としています。
体内におけるミネラルの量はたった4%に過ぎず、非常に微量です。
しかしその微量で体調が大きく変わるのがミネラルなので、その少しを意識するのが重要です。
ビタミンとミネラルは同じようなもの?
ビタミンとミネラルを混同する方もいますが、ビタミンは酵素の働きを補助する役目。ミネラルは酵素の働きを支える役目であり、ビタミンよりも先に身体に入れていかないと、ビタミンさえもうまく働かないということもあります。ビタミンさえも操るのがミネラルなのです。
ミネラルはチームワーク
ただこのミネラルはチーム全体で仕事をするものなので、とにかくバランスが大切です。
どれかひとつでも少ないものがあれば、その低い水準に合わせた仕事しかできなくなってしまいます。また多すぎるミネラルがあっても不調につながります。
不足しても、摂りすぎてもダメなのがミネラルです。
人間の身体の機能のベストパフォーマンスを出すことにミネラル全員の状態が関わってくるのです。
ミネラルバランスを整えるということは
「生命維持活動のメンテナンス」に他ならないのです