ケトジェニックにケトン体。
こんな言葉を健康やダイエットの話題の際に最近よく耳にします。
そもそもケトジェニックとは何なのか。そしてそれがどう切り札なのかをわかりやすくお話ししていきます。
Carbs or Fats 糖を燃やすか、脂を燃やすか
人間が活動するときにはエネルギー=燃料が必要です。そのエネルギーとして糖を使うのか、それとも脂を使うかのふたつのエネルギー燃焼回路があります。
通常であれば、お米を主食とし糖が大好きな私たち日本人は、糖を燃料として生命活動のエネルギーとしている糖燃焼回路 carb burning の方が多いはずです。
しかしここでエネルギー源である糖を身体に摂りこまずにいると、体は新たなエネルギー源として脂(脂肪酸)を使い出し、体内の中性脂肪を分解しだします。
この脂肪酸の一部が肝臓でケトン体に変換され、血液の流れに乗り脳や筋肉でと身体中で糖に代わるエネルギーとして使われます。こちらが脂燃焼回路=fat burning です。
そしてこの血液中のケトン体濃度が通常よりも高い状態のことをケトーシスといいます。
ケトジェニックダイエットとは、このケトーシス状態にしておくことで身体の脂肪を燃やそうというダイエット方法です。
ケトジェニックダイエットを成功させるポイントは?
大切なのは、いくら体内の脂肪を燃やすとはいえ常に良質な脂とタンパク質を摂取し、加えてビタミン・ミネラル・食物繊維もしっかりと摂取することです。そこが成功の鍵とも言えるでしょう。
人間が生きていくためには必ずエネルギーが必要です。そのエネルギーになるのは糖質、脂質、タンパク質のいずれかです。
その糖質を控えて脂質、タンパク質を多く摂ると言うケトジェニックダイエットはやはり体重を落とすことにはかなり有効的なようです。
でもここで忘れていけないのはその他の栄養もしっかり摂るということです。先ほど述べたように、ケトジェニックでは脂質とタンパク質だけたくさん摂ってればいいと言うわけではありません。
今まで食べていた糖質がお腹に入らなくなるのですから、便通も消化の様子も変わります。しっかり食物繊維を摂って便通を促し、ビタミン・ミネラルもしっかりと意識をして摂り、たくさん食べているタンパク質をきちんと消化吸収するための酵素も充分に作られるらようにしなくてはなりません。
せっかくケトジェニックで燃焼回路を切り替えられたとしても、そこが揃ってないために順調に体重が落ちなかったり、胃痛や便秘に悩まされてしまうかもしれません。
どんなダイエットでも結局は「身体の巡り」が要です。今の自分の食生活やダイエット法、ライフスタイルが果たして身体の巡りを良くしてくれているか、邪魔したりしていないかどうかを気にしながら進めていくと安心です。
ご自分の体調を感じ取り、今はこれが必要、今はお休みでいいかな。。とあなたの bodyと話しながら進められるのが一番です。